鞠−マリイロ−色の都

オリジ小説、二次創作(一般向け)、偶にイラスト等を主とする、純ヲタクな学生のブログ。只今更新停止中。オリジナルのジャンルは、学園ギャグ、ファンタジー等。

おねがいイカメディ〜くるくるシャッフル〜 8

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「くっ……やればいいのだろう?!やれば!”お花ブーメラン”!」

三成(イカメロ達にとってはウサ義ー仮面)は半ばヤケになりながら、花のボタンを外し、ブーメランのように戦闘機長政に投げ付ける。
さして攻撃力はないが、注意をこちらに向けることはできた。

「某に何用だ?!そうか、そなたも市狙いか!ならば―――」

三成は完璧に長政の言葉を無視して、仮面を少し外す。隙間からピンク色の光が漏れた。
そう、それは本物のイケメンにしか出せない技―――。

「”イケメンビーム”!」

まばゆいばかりのピンク色の光がビームとなって戦闘機長政に向かう。
長政は攻撃を受けて叫び、そして

―――ボムン!―――

という音と共に白い煙が長政の周囲を覆う。
煙が晴れた時には既に、長政は元の人間の姿に戻っていた。
三成は自分は何をやっているのだろう、と強い脱力感を感じて、遠い空をぼんやりと眺める。
そうしているとイカメロが近寄って来て、爽やかな笑顔で、なにやら握手をしてきた。
やめろ、俺はお前と親しくなどしたくは―――。

「あなたは素晴らしい義人だな!これからもこのイカメロディと不義を倒していこうではないか!」

三成がげんなりしているのを余所に、イカメロはスタンプ帳をウサ義ー仮面に渡し、様々な色の飴が入ったキャンディーボックスを開ける。
すると飴が勝手に飛び出してきて、ウサ義ー仮面のマスクを通り抜けると口の中へ入って来た。
彼は驚いて慌てて口から飴を出そうとするが、そんな間もなく、彼とシツジ仮面は再び体中からピンク色の光を出して車に乗って帰っていった。おそらく自宅に帰ったのだろう。
ふと幸村は長政を見ると、四つん這いになって顔を俯けて苦しそうに呟いていた。

「某は、何ということを…!罪もない民に攻撃をして……。これでは市と顔を合わせることなど出来ぬ……!」

だが長政の心とは裏腹に、お市は大通りのほうから走り寄って来た。

「い、市…?!(まさか、先程の某を市に見られた―――)」

思わぬ登場にあわてふためく長政に、お市は気遣うように言う。

「大丈夫ですか、長政様!」
「い、市?」

長政は驚いたように顔を上げた。だが、罪の意識に負けて、俯く。

「市…。某は先程無防備の民を攻撃してしまった。いくら変なものをかけられたからといって、してはいけないことをして―――」
「人は誰だって間違いを犯します。長政様だって同じです。だから市は気にしません」

お市は長政を元気付けるように強く長政の手を握る。

「それに―――先程の長政様、少し格好よかったですよ?」

言いながらにこりと笑うお市に、長政は見惚れて顔をほんのり朱に染めた。

「市……」

すると、ふよん、と長政の胸辺りから黒音符が出る。それは吸い寄せられるように徳川クロミに近付き、いつの間にか開いていたメロディーボックスにファの音と共に入った。

「ほう!黒オンプとはこのように回収するのか!」

徳川クロミは感動したように言うと、忠バクの上に乗る。

「では帰るぞ、忠バク!」
「承知つかまつった!」
「待て、不義め!」

イカメロは叫んだが無論それで二人が止まるわけでもなく、結局夕暮れの空に消えていく彼らを見送ることとなった。
イカメロは夕暮れの空を見つめながら言う。

「幸村…逃げられてしまったな」
「そうですね…。でも次は、きっと勝てますよ、イカメロ殿!」

幸村に頷きながら、イカメロは進み出て夕日に護符を掲げた。

「そうだな。私に義と愛の心がある限り!」

ギン千代も進み出て、イカメロを一瞥し、夕日に視線を写す。

「私も手伝おう。徳川クロミと言ったか、あいつのやり方は気に入らん」
「では、稲はギン千代について行きます!」

稲姫は目を輝かせる。
こうして、4人は夕日に向かって誓いを立てると、自宅に帰って行った。


<完>

***あとがき***

すっっごい微妙なところですが、つか話が始まったようなもんですが、終わりです。
これ以上続けられるネタもたいして無いので(汗)
一気に書けたのは、友達の家でせんむそ2をやったからです。ありがとう、友よ!
では、今まで読んでいただきありがとうございました!

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おねがいイカメロディ〜狂狂シャッフル〜 7

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特撮番組がヒーローが登場するときに流す音楽に似たBGMにのせて、イカメロの元へと登場したのはピンクのスポーツカーだった。
そこには二人乗っており、運転しているのは、青い羊のきぐるみを着て口元を偽物の獣の口で覆ったがたいのいい男だ。そしてもう一人は、一段高いところに足を組んで座って、何処か悠々とした雰囲気がある。
別にそれはいいのだが、奇妙というか、格好悪いというか、とりあえず彼の服が凄すぎて、イカメロ達はただただ見つめた。
下から上へ順に、ピンクのブーツ、白いタイツに黄色と黒の縦縞模様のカボチャパンツ、ピンクの可愛いお花のボタンがいくつかついたシャツ、そしてピンクの長い角がついて、顔の部分だけ見えるよう切り取られた、頭から肩まで覆い隠すほどの頭巾に白い仮面。
かなり、おかしい。
しかし驚いているのはあちらも同じようで、スポーツカーがイカメロ達の目の前に止まった後、謎のピンク星人は自分の姿をじっと見つめていた。


”こ、これは何だ、左近!”

謎のピンク星人―――実は三成―――は自分の服を引っ張りながらもう一人の羊男、もとい左近に小声で尋ねる。

”さぁ…俺にもよくわかりませんねぇ―――ん?”

三成は何かに訝しむ左近を余所に、一人で頭を抱え込んだ。

”何故俺はこんな恥ずかしい恰好をしているのだ!しかもあそこには俺の友人ばかり……仮面をしているからまだわからないが、もし、このピンクのやつが俺だとわかったら―――”

三成の想像はどんどん拡がっていき―――。

”そうか…お前はこんなに気持ち悪い趣味だったのか…”
”け、汚らわしい!近寄らないで下さい!”
”ははは、バカめ!皆の衆これを見よ!これが三成の実態だ!”
”三成殿…そんなものを好きだったとは。そんなものが好きな人は、私はちょっと…”

そしてついに声にもならない叫びを上げた。

「!!!!」
「お、落ち着いて下さい、殿!」

左近は何とか三成を宥めて、一通の手紙を渡す。

”何だ、これは?”
”ねね様からです”
”……ねね様、だと?”

再び小声で会話し始めながら、三成は手紙を目で読んでいった。
《三成へ
 元気?ちゃんとご飯食べてる?ちゃんと食後に歯磨きしてる?
 それで包みの中身は見た?その中にはある衣装が入ってて、イカメロに呼ばれた時自動的に着る服なの。これはもうケンカをしないようにするためのお仕置きだからねっ!しっかりやるんだよ!》
三成は怒りのあまり手紙をぐしゃりと握り締める。

「余計なお世話をっ…!」

手紙を投げ捨て踵を返すと、自宅の方向へと向かった。

「俺は帰る!こんなものやっていられるか―――ッ?!」

突然体が重くなった。見れば、袈裟懸けに大きな黄色い数珠が、そして頭にはピンクの角がある場所とは別のところに闘牛の角のような凹凸が出来ている。これは明らかに忠バクの容姿と似ていた。
左近は先程の手紙ではない別の手紙を読みながら言う。

「どうやら、今殿がかかっているのは”ウサ義ーの刑”で、素直にやらないと”忠バクの刑”が下るそうですよ」

三成は歯ぎしりをしながら左近のところへと戻った。すると、数珠も凹凸も綺麗に消える。

「ですから殿、早く終わらせてしましましょう。ちなみに俺が”シツジ仮面”、殿が”ウサ義ー仮面”というそうです」
「う、ウサ義ー……」
「それと、これが決め台詞だそうです」

左近は決め台詞の書かれた木の立て札を三成に見えるように置いた。

「くっ…、これを、言うのか、左近」
「そうですよ、殿」

今は仮面に隠れて見えないが、彼の青ざめる顔が容易に想像できる。
三成は嫌そうに口を開いて小声で言った。

「”聞こえる聞こえる…。愛に悩む人々の叫びが…悪に苦しむ人々の叫びが…
だってウサギの耳は長いんだもん。ウサ義ー仮面、参上”………」

その場にいた幸村、稲姫、ギン千代は呆気に取られたが、イカメロだけは何故か燃えてガッツポーズをして目を輝かせる。

「うむ!何がどうだかよくわからないが、解決したようだな!とりあえずあの不義の行為を行う戦闘機を倒してくれ!」

そう言って彼は戦闘機長政を指した。


<続>

***あとがき***

こ、これでいいのか?ちゃんと進んでますよね?久しぶりに書いたからよくわからなくなってき(殴)
多分次で終了。ではー

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おねがいイカメロディ〜狂狂シャッフル〜 6

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―――ボムン!―――

緊張感のかけらもない音と共に、煙が舞う。そして煙の中から姿を現したのは、戦闘機に変化した長政だった。

「ふわーははは!某の名は長政!市には指一本たりとも触れさせーん!市に近づこうとする者は全て撃退する!!」

戦闘機の長政は先程とは全く違った口調で、高らかに笑う。

「おぉ!なるほど!これが悪夢魔法というのか!」

徳川クロミは驚き喜びながら言うと、メロディ・ボゥで、長政に街の大通りを指し示す。

「さぁ、浅井殿!行くのです!」
「承知したぁ!」

ガー、という音を立てて戦闘機長政は進んだ。徳川クロミも、忠バクに乗ってあとについていく。
その時だった。

「わっ!」
「ギン千代様!」

たまたま戦闘機長政と徳川クロミたちの軌道上にいたギン千代は、勢いで吹っ飛ばされた。慌て稲姫が駆け寄り、抱き起こす。

「だ、大丈夫ですか?!」
「あぁ…」

大きな怪我はなかったようだ。
稲姫は安心すると同時に、眼を鋭く吊りあがせる。
すっくと立ち上がると、徳川クロミ達に向けて、持っていた弓道部用の弓を構えた。

「い、稲―――」
「たとえ殿や父上であろうとも、ギン千代様を傷付けた者は全て敵!稲、参ります!」

その言葉に徳川クロミは驚きを隠せない。

「稲ーーーー?!」
「むう、そういうことならば、拙者も容赦せぬぞ!」
「た、忠バク!なんということを言っておるのじゃ!」

そうこうしている間に、戦闘機長政は街の真ん中で暴れ回っていた。人々の叫びがあちこちから聞こえた。
幸村は慌てながら、イカメロに言う。

「イ、イカメロ殿!何とかしてください!」
「承知した!」

イカメロは宝剣に似たメロディ・ボウを取り出し、天に掲げた。

「無双ラーンド!」

するとメロディ・ボウの先端が輝き始める。そして、どこからか数枚のカードが現れ、彼の回りを旋回し始めた。

「狂狂シャッフル!助けてくれ、義の戦士よ!」

と言うと、イカメロがシャッフルして選び出した一枚のカードが彼の前に絵柄を見せるようにして浮かぶ。
そこには、全身ピンクの、角を持った人のような何かが、壷を持って泉を眺めている。

「むぅ…何を示しているのだ、このカードは」

イカメロは全くわからず、首を傾げた。


同時刻、三成たちに異変が起ころうとしていた。

「殿、何やらテーブルの包みが発光してますぜ」
「バカなことを言うな、左近。そんなことあるわけないだろう」

三成は椅子に座って、ティーカップを片手に飲みながら、左近を見ようともせずに言う。

「本当ですって…ほら、殿も発光してますよ、しかもピンク色」
「ピ……ゲホッ、ゴホッ、何?!」

左近の発言に噎せながらも、ティーカップを置いて慌てて確認した。
確かに、自分の体は発光している。しかも、次第に光は輝きを増しているようだ。

「お、何か俺も発光し始めましたねえ」
「何故左近はそんなに冷静でいられるのだ!…くっ!」

そうこうしている間に、ピンク色の光は二人と包みを覆い、何処かへと連れ去っていった。
そう、それは…―――。

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外伝 賎ヶ岳改め、東京の変

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元・拍手お礼用小説です。
ここは、東京のある街の大通り。
今、ある二人の女が対峙しており、大騒ぎになっていた。

「天下一の美女を決めるために争うなど、詮無きこと…。
されど、私の可愛い親衛隊をあんな目にあわせたことは許せません、お義姉さま!」

一人は、信長の妹かつ長政の妻、お市。

「あら。そういうあなただって、私の下僕たちをめちゃくちゃにしてくれたじゃない…ねぇ?」

そしてもう一人、お市を妖艶な目付きで睨むのは、信長の妻、濃姫。

「退く気は…ないのですね」
「もちろんよ。まだわかってない小娘がいるもの」
「ならば、長政が妻、市、参ります!」

そう言うと、お市は懐から大きなけん玉を取り出した。

「いいわ…。たっぷり可愛がってあげる」

濃姫も懐から暗器を取り出し、迫りくるお市を迎え撃った。


大通りで市のけん玉と、濃姫の暗器が激しくぶつかり合う。
その時、一つの姿が二人の間に入った。
蘭丸である。

「もうおやめください、お二方!
こんなところで争って、どれだけ人の迷惑になっていることか…て、ひぃ…!」

気付けば、お市と濃姫がギラギラした、とてつもない目で見ていた。蘭丸は思わず身をすくませる。
お市は、いつもより幾分低い声で言った。

「そう…わかりました、蘭丸も、そんなに天下一の美女の称号が欲しいのですね」
「ちょうどいいわ。この際、一時休戦にして、あの坊やに女の戦いに介入した恐ろしさというものを教えましょう」
「それは名案です、お義姉さま」

生命の危機を感じた蘭丸は、顔を真っ青にさせたまま身を翻し、逃げる。その後をお市と濃姫が追った。
ちなみに彼はこの後、数時間にわたって、東京を走らされる羽目となる。

そんなこんなで、結局、天下一の美女は、決まらずに終わったのだった―――。





          

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おねがいイカメロディ〜狂狂シャッフル〜 5

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「稲姫は一体何処におるのかのう、忠バク…」
「拙者にもわかりませぬ」

徳川クロミと忠バクは、ムソーランドから帰ってきたあと、ずっと稲姫を探して
いた。
だが彼女が今何処に住んでいるのか皆目わからないため、なかなか思うようにい
かない。
ついでに黒オンプも探しながら、浮遊能力を持つ忠バクの背に乗って、空を飛び
回っていた。
黒オンプとは、徳川クロミがメロディ・ボゥを使ってある人の夢の扉を開いた際
、その人を幸せにすることができたら、その人から出てくるものらしい。らしい
というのは、取扱説明書に書いてあったからであって、実物は見たことはない。
これもまた取扱説明書に書いてあったことだが、細かく言えば、ドから1オクタ
ーブ高いドまでの黒オンプを8個集めれば、願いごとが一つ叶うらしい。
ちなみにイカメロも同じような能力を持っていて、徳川クロミから人々を守り、
幸せにした際、イカオンプが出るのだが、これは取扱説明書には書いておらず、
徳川クロミも知らない。
そんなことを考えながらふわふわと飛んでいたとき、忠バクが言った。

「殿、黒オンプの匂いがしますぞ」

忠バクは、黒オンプを出してくれる人を嗅ぎ取る能力も持っているのだ。

「おぉ、でかしたぞ忠バク!早くそこへ行かねば!」
「あそこです」

と、指を指したのは、ある通りのベンチだった。

「何やら人が多いな―――…むっ…?!あ、あれは…!」

徳川クロミは驚きの声をあげる。その人だかりの中に、イカメロを見つけたのだ


「な、何故あやつがここに…?!…もしや!」

恐らく、もうすでに脱獄したことはばれているだろう。イカメロはその追っ手と
いう可能性が高い。
イカメロは昔から厄介だった。会う度に、貴様の行いは不義である、私は不義を
討たねばならない、と言って襲い掛かってくるのだ。邪魔なことこの上ない。し
かもひどくしつこいため、三成よりある意味面倒な敵だった。もしここでむやみ
に出ていったら、また追い掛け回されるかもしれない。

「忠バク、ここはしばらく様子を見るぞ」
「承知つかまつった!」

そうして二人は建物の陰にそっと隠れて、様子を窺いはじめた。


長政の話を要約すると、こうだ。
お市を娶ったはいいものの、彼女に付き纏う男は減らず、むしろ増えるばかりな
のだという。長政は来る度に撃退しているらしいが、それでも手が足りず、お市
にまで手間取らせてしまっているという。
長政は、妻一人さえまともに守れない己を情けなく思い、どうしたらよいのか、
悩んでいたのだと言った。

「最近は、胸元が大きくあいた服を着ている男やら、サルに似た風貌の男やらが
しつこくて…市にまで手間取らせてしまうなんて、もう某はどうしたらよいのか
…」

長政はうなだれた頭を抱え込む。
幸村から見ればさして問題ではないが、そう思うのは妻がいないからであろう。
妻を持つにしても、いろんな問題が付き纏うようだ。
横で稲姫が言った。

「ギン千代様、この人、ヘタレ入ってません?」
「…まず、そのへたれとは何だ?疲れているということか?」

素で知らないようだ。慌てて幸村を見るが、彼も首を傾げている。
ギン千代は続けた。

「まぁ、いろいろな悩み事を抱えれば疲れるとも当然だろう」
「あ、いえ、ギン千代様、そういうことじゃ―――…何でもないです、そういう
ことにしておいて下さい」

稲姫は少し沈んだように肩を落とす。幸村にもギン千代にも、理由は全くわから
なかった。
その時、長政は頭を抱えたまま、喘ぐように言った。

「某は力が欲しい…!…市を…守りきれるほどの…強い、力が…っ!」
「その願い、聞きうけたぞ」

そこへ姿を現したのは、忠バクの背に乗った、徳川クロミだった。

「父上に…殿…?!」

稲姫はびっくりしたように声をあげる。
同様に、イカメロの顔が険しくなる。

「むぅ…!貴様、何用―――」

徳川クロミは彼の声を遮るように、メロディ・ボゥを振り上げる。

「開くのじゃ!夢の扉!」

そして―――

―――ボムン!―――

夢の扉は開いた。

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プロフィール

Author:透雫
ロックオン、欅くん、泉孝介、サルドニュクスは我が心の夫。
マンガ、小説、ゲーム(一部)はバッチコイ。歴史は戦国〜安土桃山、最近はWW?、?に熱中。

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